テストを科学する

2014/07/01

「Asian Automation Alliance 〜自動化を語り合おう!」参加レポート

JaSST’14 Kansaiも醒めやらぬ翌日にテスト自動化を含む自動化に特化したカンファレンス 「Asian Automation Alliance(以下、AAA) 〜自動化を語り合おう!」 が同じく関西の兵庫で開催されました。こちらも弊社エンジニアが登壇者として参加してきましたので当日レポートをさせて頂きます。
 

オープニングセッション
よろしい、ならば自動化だ! ~自動家の自動化哲学~
@ 三浦一仁氏(@kazuhito_m)

発表スライド

「諸君、私は自動化が好きだ」という三浦氏の熱いメッセージから始まり、自動化をするエンジニアを「自動家」と定義し、システム開発の自動化の歴史を紐解いていく関西弁で熱いセッションでした。

この後のセッションの全体像を開設するセッションにもなっており、テストの自動化を含む各種の自動化が土のような位置づけにあるかも解説していました。異なる背景で複数の領域で同時多発的に自動化が流行してきたので、このような概念の整理は貴重ですね。
 

スマートフォンアプリ開発と自動化 ~なじむ。実に!なじむぞ!~
@長谷川孝二氏(@nowsprinting)

大量の機種があり、アップデートも頻繁なスマートフォンアプリ開発と自動化は非常に相性が良いと長谷川氏は述べています。

スマートフォンアプリでの自動化は自動テストツールを始めとして、ビルドツール、CIツールなども群雄割拠状態ですが、それらを広くカバーしたセッションになっていました。

直近では「iOSアプリ テスト自動化入門」 も執筆されており、iOS開発での自動化を検討されているのなら、必読の一冊になっています。
 

テスト自動化セッション1
○テスト自動化のROIの理論と実践
@太田健一郎氏(@oota_ken)

 

弊社エンジニア太田が発表させて頂きました。定性的な説明になりがちなテスト自動化について、ROIの試算式を紹介しながら、実際に試算式を使いながらROIを求めていくという内容になっています。どちらかというとリーダーやマネージャ向けですが、テスト自動化導入のために定量的な説明を必要としている現場エンジニアにも有用です。

スライドを更に詳細に解説した内容を@ITで連載しています。

 

テスト自動化セッション2
○テスト自動化の品質を作りこもう
@井芹洋輝氏(@goyoki)

発表スライド

テスト自動化を進めていくと、テスト対象のシステムの品質だけでなく、テスト自体の品質を考慮、検証しないと障害を検出しないテスト、実行時間が非常に長い自動テストなどを生み出してしまう可能性があります。

本セッションでは井芹氏が提唱しているテストシステム品質モデルを解説し、テスト自身の品質の検証と評価の必要性を説いています。

テスト自動化を進めたのは良いが、やがて何らかの理由により自動テストが保守されなくなり、元の手動テストに戻ってしまったなど経験が有る方はこのテストシステム品質モデルを使って原因を検証し、次のテスト自動化に活かすことを検討してみましょう。
 

テスト自動化セッション3
○FA(Factory Automation)な自動化
@川口慎一郎氏

工場のFactory Automationに組み込むソフトウェアという非常にミッション・クリティカルかつ実機検証が難しい領域でのテスト自動化の事例です。

自動化の難易度が高い領域ですが逆に自動化しすぎてしまって保守コストが高くなる、単純作業と言われる作業でも、人は意外と頭を使っているなど、保父な実務に基づく見解が語られ有用なセッションでした。

本事例の経験は別セッションの テスト自動化パターン言語 にも反映されており、川口氏たちの深い経験に基づく各種のパターンはこれから自動化を進めるもしくは現在進めているエンジニアの方々にも参考になると思います。
 

自動化の功罪~ゆりかごから墓場まで~
@徳隆宏氏(@tokutaka)

発表スライド

自動化する理由の材料集めから、自動化の抵抗勢力へ対応策など、実際には自動化を進めるに当たっては前段階で解決すべき問題が沢山あります。本セッションでは徳氏の豊富な自動化経験に基づいてこれらの自動化の実作業の周辺技術が軽快に語られました。特に大組織で自動化を進めて行くに当たって有効なノウハウが盛りだくさんでしたので、大組織で自動化を試みている方はスライドをご一読頂くことをお勧めします。
 

テスト自動化のパタンランゲージ
@前川博志氏(@posaune)

発表スライド

テスト自動化パターン言語プロジェクト で収集中のテスト自動化パターン言語の紹介です。

テスト自動化は導入や運用の初期段階ではアンチパターンに嵌まってしまうことが多く、その共有から始まったとのことですが、現在はアンチパターン以外の通常のパターンも増えてきています。

テスト自動化の導入や運用で嵌まってしまうアンチパターンは似通っていますので、自分たちの組織がアンチパターンを選択して閉まっていないかを確認する意味でも本パターン言語確認してみるとよいでしょう。フィードバックはIssuesの起票やPull Requestsで受け付けているとのことなので、自分たちの経験とは異なる、付け足したいことがあるなどがあったらPull Requestsしてみるとよいでしょう。
 

まとめ

関東からも弊社エンジニアの太田を始めとして、登壇者、参加者が複数参加し、開催地の関西だけでなく、全国の自動化エンジニアの祭典となったAAA。主催者の三浦氏は閉会の挨拶で来年は更にパワーアップして開催すると宣言してしましたので、自動化に興味を持つ方、自分たちの経験を発表してみたい方は来年のAAAの参加を検討してみると良いと思います。

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