テストを科学する

2014/07/01

「JaSST’14 Kansai」参加レポート

去る2014年6月27日(金曜日)にSHIFTもプレミアムスポンサーを務めさせて頂いている JaSST’14 Kansai が大阪で開催されました。SHIFTからも営業とエンジニアの二人が参加し、ランチセッションでお話させて頂きました。現場から研究へ、研究から現場へという先進的なテーマで開催されたJaSST’14関西を業務や遠方などの理由に参加出来なかった方に向け、弊社エンジニアの興味を引いたセッションから当日の雰囲気をレポートさせて頂きます。
 

基調講演
「ソフトウェアテストの技術:現場から研究へ,研究から現場へ」
土屋 達弘 (大阪大学)

基調講演では大阪大学の土屋先生より、「ソフトウェアテストの技術:現場から研究へ、研究から現場へ」というテーマでモデル検査と全ペアテストを中心に産学共同の研究と現場への適用について様々な最新研究テーマが紹介されました。

全ペアテストとしてはオールペア法やHAYST法などが有名ですが、土屋先生は同程度の組合せを保証しながらもBDD(Binary Decision Diagram)を活用しより高速なペアの生成が可能なアルゴリズムを利用した CIT-BATCH を開発されました。CIT-BATCHのフロントエンドとしては、共同研究をされているバルテス株式会社様がExcelインタフェースである Qumias を提供されています。

組合せテストツールとしては、日本では PICTPictMaster のほぼ一択ですが、特に禁則処理でPictMasterの生成速度に課題がある方はCIT-BATCHやQumiasも候補に入れてみると良いのではないでしょうか?

このような産学共同研究によって、研究成果が即座に現場の改善に繋がっていくのは非常に素晴らしいですね。SHIFTでも取り組んでいけたら良いなと思いました。
 

ランチセッション
JSQTB運営委員会
株式会社SHIFT

ランチセッションでは、昼食を食べながらゆったり、JSTQBテスト技術者資格認定 と弊社のセッションが用意されました。

JSTQBは弊社でも社員に取得を推奨しているテスト技術者の認定試験であり、国際認定試験の ISTQB (International Software Testing Qualifications Board)と相互認証されています。つまり、JSTQBの各種認定は世界で通じるテストエンジニアとしての知識と経験を裏付けるものになります。現在、テストエンジニアとしてどのレベルにあるのかが気になる方や標準的な知識やスキルの向上を感じている方は是非挑戦されてみるとよいでしょう。

弊社のセッションでは営業からSHIFTの標準観点とパターン表を活用したテスト設計の技術とテスト実行者のブレを最小限化するノウハウについてご紹介をさせて頂きました。エンジニアからはテスト自動化の教育をテーマに弊社で毎週開催しているSeleniumCAMPの紹介をさせて頂きました。弊社のセッションのスライドはこちらになります。

 

セッション 3-B2
「テスト設計コンテストで腕試し」 ~チュートリアルの一歩前~
テスト設計コンテスト審査委員

テスト設計者がそのテスト設計技術を競い合う テスト設計コンテスト のご紹介です。

テスト設計コンテストはJaSST’11 Tokyoより開催され、参加されるチームのレベルも毎年高くなっています。

弊社も今年のJaSST’14 Tokyoより参加していますが、参加チームのレベルは高く、今後上位を伺うという状態です。

テスト設計というと各組織の企業秘密としてなかなか広く世に公開され共有されることは少なかったのですが、本テスト設計コンテストの成果物は公開され、だれでも入手できるようになっています。テスト設計技術を学ぶ場として、また、自らのテスト技術のレベルを知る場として是非参加を検討してみることをお勧めします。
 

バトルセッション
「ガチバトル! 俺のテストアーキが採用されないワケがない。」
  ~ プレゼン対決! あなたの目利きが試される! ~
プレゼンター:
 TFC KA・RI・YA
 川口 慎一郎 (オムロン)
進行:
 JaSST関西実行委員会

テストアーキテクチャという言葉は聞いたことはあるが、実際にはもやもやとしている人が多いのではないでしょうか?

本セッションは、聴講者を自動販売機の開発と品質保証の担当者と仮定して、2社が現場改善のためのテストアーキテクチャを提案するというもので、提案のプレゼンテーションを通してテストアーキテクチャの理解を深めること目的としてしました。

実際はセッションが始まってみると、テストアーキテクチャという概念はやはり難解で提案する2社とも微妙にテストアーキテクチャの概念のとらえ方が異なっているように感じられました。

2回のプレゼンテーション毎に、聴講者全員で採用不採用と理由の投票をするのですが、残念ながら2回の聴講者の投票を通じての結果は・・・2社とも不採用。テストアーキテクチャという概念を分かりやすく伝える技術も必要なようです。

先ほどのテスト設計コンテストでもテスト設計はテストアーキテクチャ設計を踏まえて実施しているチームも多いので、今後はテストアーキテクチャの活用も必須になるのではないでしょうか。
 

情報交換企画
JaSST Kansai Cafe/Clinic

情報交換会ではテストアーキテクチャについてもっと議論したい、自分の考えるテストアーキテクチャはこれだなど、セッション内でのQ&A内では話し足りない聴講者達が発表者に疑問や意見をぶつけながら熱い情報交換が行われていました。
 

まとめ

開催にはミッション・クリティカルな組み込みメーカーが多いため、基調講演のディペンダリビリティ工学を始めとして、高品質を実現するための技術が育っています。他業界でも自組織に取り入れて学べることは多いので、ぜひ、JaSST Kansai に一度足を運んでみることをお勧めします。

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