テストを科学する

導入の流れと導入事例

導入事例インタビュー

日本アイ・ビー・エム株式会社様 グローバル・ビジネス・サービス事業 AMSコンビテンシー&オファリング担当 アソシエイト・パートナー  古賀 裕之様

SHIFTに依頼した経緯

SHIFTに依頼された背景を教えてください。また、どのような課題をお持ちだったのでしょうか。

古賀 様: 私の組織はアプリケーション・マネージメント・サービス事業というお客様のアプリケーションの保守・運用サービスを提供する部門に属しています。その提供するサービスに他社との差別化を与える効果的なソリューションを適用していくのがメインの仕事となります。
テスティングスペシャリストのチーム、レガシートランスフォーメーションのテクノロジーを持っているチーム、プロセス・トランスフォーメーションを担当するコンサルタントのチームなどがおります。その中で最も大きいのがテスティング部門になります。

テスティングに対しIBMとしてグローバルでは30年以上前から社内にテスト専門チームを設け、お客様にサービスを提供しながらナレッジを蓄積してきました。TCoE(Test Center of Excellence)やITO(Independent Test Organization)と呼び、第三者のテスト専門チームによるテスト・アウトソーシング・サービスの拡大に近年注力しています。 日本では、まだ馴染みは少ないのですが、IBMとしてグローバルでは、このような専門組織によるテスト・アウトソーシング・サービスの事例を豊富に持っています。
このビジネス自体、欧米では普通に市場に認知されているんです。しかし、日本を見ると、設計者が開発をし、テストシナリオも作って・・・というカルチャーはまだなかなか抜けておらず、まだまだ認知度が高くはありません。ITOによるテスト・サービスの実施は、アプリケーション開発・保守の信頼性の向上、コスト削減、高速化を実現するために大きなメリットがあると確信してますので、日本でも拡大していきたいと思っているところでした。7月の終わりにプレスリリースもしています。

そんな中、昨年ITOによる本格的なアウトソーシングをある金融系のお客様にて行うことになりました。弊社にはグローバルでのベストプラクティスはあるのですが、日本での旧態依然とした「設計者が開発し、テストケースをつくり、テストを行う」というやり方に対し、この第三者テストのモデルを当てはめていくとなると、そうそう簡単にはいきません。テスト工程やドキュメントの現状の分析し、課題を紐解いていかないととても適用できる状態ではなかったのです。 そのために現行のテストプロセスの可視化であるとか、本質的なところでの整備が必要でした。しかしこの分野でのスペシャリストは、社内でも数が限られており、テストのスペシャリストがほしい、ということでSHIFTさんにお声掛けしました。

SHIFTとの協業の印象

最初の印象はどうでしたでしょうか?

古賀 様: 社長の丹下さんからSHIFTさんがもっているプラクティスをお伺いして感心しました。さすがにテスト専門会社。日本の市場にあった気の利いたソリューション・アセットとテストのスペシャリストをお持ちと感じました。そのときはソリューションが弊社の持つものとかぶるところがあったので、「協業」ではなく「競合」になるんじゃないかと、心配にすらなったことを覚えています。 ただ、実際おつきあいしてみると、SHIFTはテストのアウトソーシングのような長期ビジネスを本格的に手がけたいという社風ではなくて、テスト手法の改革を実現したら次の仕事に移って行くといった、いわば開拓者・改革者という仕事のスタイルだったので、優秀なテストエンジニアのプロフェッショナルを入れてもらって、我々がお客様のテストの変革をするというフェーズに力添えをいただけるのかなと考えました。

具体的にいつぐらいからでしたでしょうか?

古賀 様: いま一緒に協業させていただいている案件は、2013年の中ごろに始まり、SHIFTさんに入っていただいたのは秋ぐらいからだったと記憶しています。もうすぐ1年くらいになりますね。 この案件が先ほど申し上げましたけれども、アプリケーション保守・開発で、開発・設計の要員とテストの要員を分離して、上流のテスト計画・設計を含めテスト作業を運営をしていくという、IBMとしては日本初とも言える本格的なITOの案件でした。

グローバルのモデルはあるものの、じゃあどう国内の現場に落としこんでいくかというところは非常に難易度が高かったと聞いていますが・・・

古賀 様: 日本では同じ設計者がテストケースも作りテストも実施するやり方が最適と思われている節があります。テスト関連作業を切り離すことに抵抗があるわけですよね。各グループもしくは設計者が各々のやり方でテストケースも作っているので、成果物やプロセスにもばらつきが出てくる。客観的に見てテストの品質を担保できるかというと、そうなってはいない。性善説が基本なんです。そういったものをきちんと整理し、標準化を推進していかないとITOによる運営はできないというものでした。 SHIFTさんは、テストプロセス・ドキュメントや作業の現状分析において非常に能力が高く、我々のチームと一緒になって、それらのどこに弱みがあり、どう改善すべきなのかを指南できる能力を持っている方々だったので、とても助かりました。

「道が無いところに道をつくる」

メンバーの評価はいかがですか? 会社として、または現場として、こんなことしてくれたらうれしいな、というご要望などは。

古賀 様: いや、特に不満はないので・・・(笑)
IBMのプロジェクトですので、弊社が持っているプラクティスやツールを適用しないといけないとか、弊社の中国メンバー主体のサービスの形態にするであるとか、弊社側の方針があるのですが、忠実にそれにあわせてやってくれるのは、非常に助かっています。 変な話、あまり会社としてのビジネスを拡大することに対する色気がなく、皆さん「楽しいと思うことをやってみる」という姿勢で仕事をやってらっしゃる印象を受けました。我々としては非常にいいんですが、SHIFT社さん自身としてどうなのかなと逆に心配になったり・・(笑)

お話をお伺いしていて、我々のマインドがちょうど御社がこれからチャレンジしていくフェーズにうまくマッチしたのかなと思います。

古賀 様: そうですね。チャレンジングな案件、改革型の案件に対して、高い専門性をもとにお客様のカルチャーチェンジ、マインドチェンジも含めて一緒にやってくれるようになってもらえればと。その素質はSHIFTさんには十分にあると思っています。 現場にしっかり入っていただいて、弊社の中国の大連テストセンターの方々とのインターフェースも積極的にやってくれているんですよね。本当にチームの一員としてやっていただいている感じがしますね。

あまり縦割りで役割分担している感じではなく、やれることはみんなで助け合ってやるというカルチャーなので、そういうところも合ったのではないかと思いますね。

古賀 様: 非常に柔軟性があり、チャレンジ精神旺盛で、新しい試みをすることに非常に前向きでしたね。「道が無いところに道をつくる」というマインドで、まあ普通の人なら嫌がるレベルのところに積極的に入りこんで、取り組み、推進していただける。モラルの高さがありますよね。 自分も現場に入ってやっていますが、一緒に仕事をしていて楽しいですね。

今後への期待

最後に、SHIFTに対して今後の期待がありましたらいくつかご助言いただければと思います。

古賀 様: このプロジェクトはまだ道半ばなんです。ITOの適用範囲を広げ、これから新しいソリューションや手法をとりいれていこうというフェーズに入っていきます。生産性を高める方へも力を入れていきます。成功モデルとしたいと思ってますので、引き続きご協力をお願いします。
ところで、弊社は新たにモバイルのテスティングサービスのプレスリリースも最近したのですが (プレスリリース参照) 元々SHIFTさんはモバイルのテストが強いじゃないですか。IBMのソリューションともうまくシナジーしていただいて、これからの案件においてもWin-Winの関係を築ければ良いかなと思います。

方法論として作業と判断をいかに分断していくか、生産性の向上という部分では、SHIFTは業務プロセス改善のプロも多いので、非常に得意としているところです。 先ほど、道半ばというお話もありましたが、まさにこれから真価が問われるところだと思います。
ぜひこれからも一緒に、道なき道を共に切り開いていければと思っています。
本日はありがとうございました。


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